監修:しのぶ皮膚科院長
蘇原しのぶ先生
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シワ・たるみを引き起こすのは「肌ハリの低下」
あるアンケート調査(2011年、30~69歳女性400人対象)によると、自身の顔で年齢とともに出てきた悩みとして、多くの方が「たるみ」と回答するという結果がありました。また、他人の顔において気になる症状の最多は「シワ」という結果もあるようです。
シワ・たるみのある肌は、どうしても年齢を感じさせてしまいます。この二つは「肌のハリ」が失われることで起こります。肌のハリをキープするためには、皮膚の中のコラーゲンを保つことが重要です。
実は、コラーゲンは私たちの体内で日々作られています。若い頃は十分にコラーゲンが作られますが、20代後半頃からはにコラーゲンが作られる量が減り、肌のハリが失われていきます。これが加齢によるシワやたるみの原因で、多くの人が悩む問題です。
紫外線がコラーゲンを壊し、シワ・たるみの原因に!
年齢とともに多くの人が悩むシワ・たるみ。肌の奥にある「真皮層」のコラーゲンやヒアルロン酸が減少し、ハリ不足になることで現れます。しかし加齢だけが原因ではないのです。
最も代表的なのは「紫外線」によるダメージです。時には紫外線が肌の奥の「真皮層」まで届いてしまい、酸化作用によってコラーゲンやヒアルロン酸を破壊してしまいます。紫外線が老化の原因の8割を占めているともいわれていて、シワ・たるみ予防にはUVケアがとても重要です。皮膚がハリを失うと、たるみ、シワが生まれます。はじめは薄っすらとしたシワも、徐々に深く刻まれていきます。
また、表情筋が衰えることでも目元がたるんでしまう原因となります。表情筋は、普段からフェイスエクササイズなどで鍛えることができますが、真皮層のハリ不足は、コラーゲンやヒアルロン酸を補うためのケアが必要になります。
コラーゲンを増やすビタミンCのパワー
肌の潤いとハリを保ち、シワ・たるみを防ぐコラーゲン。このコラーゲンを産生するにビタミンCは不可欠です。なぜなら、アミノ酸からコラーゲンを作る際に欠かせない、酵素の働きをビタミンCはサポートしてくれるからです。
さらに紫外線による肌の酸化もガードしてくれます。加齢によって体内のコラーゲンは減少してしまうので、ビタミンCをはじめとした栄養バランスのとれた食生活を心がけましょう。
ビタミンCの摂取方法は、口から飲む・食べるなどの「経口摂取」と肌へ直接塗る「経皮摂取」の2種類があり、両方をうまくとり入れるのが理想的です。最近では、ビタミンCをより多くお肌より摂り入れる、“新しいビタミンC”が話題となっています。